珍しい象

投稿者: | 2018年7月17日

むかしむかしあるところに、象がいました。
その象はなんと、卵から生まれた象で、同じ重さの金塊よりも価値があると言われており、地下大迷宮に降りていった奥の奥で密かに飼われているのでした。
ある時、悪い心に突き動かされた男が、不思議な光線銃を持って象を盗みに来ました。
その夜。月は美しく輝いていましたが、海はとても荒れていました。
羊達が男に言います。
「この月と波の様子では、地下大迷宮はとんでもないことになっている。今夜は諦めた方がいい」
しかし、男は既に心の悪に全てを掌握されていて、どんな困難や危険も、彼の象を盗みたいという決意を揺るがすものではありませんでした。
「羊は柵の中に、俺は心の赴くままに」
地下大迷宮に降りていった後、男がどうなったのかは、誰も知りませんが、卵から生まれた珍しい象の話も、すっかり聞かなくなったことだけは確かです。



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