白玉古本店

日本のベニス内川べりの古本店

なんとなく児童書から

読書日記 2022-10-12      

どうも。白玉古本店店長です。
開店準備と言いつつ、果たして店舗の本棚が古本店っぽくなる日は来るのだろうかと、ちょっと不安になっておりますが、とにかく急がず焦らずにいければといったところ。
なんにしても、ずっと何かしら本を読んで暮らしてきたので、手元にある本、気になった本を、ゆっくり紹介していきます。
そんな意味では、新刊を買って読んだぜ。みたいなこともあったりするかもしれません。まぁ、入荷本に限らず、本ならオッケーということで、ゆる目でお願いします。

さて、今回の『テーオバルトの騎士道入門』『マックスのどろぼう修行』は、児童書ですが、これは私両方、大人になってから読んだものです。
これがまた変に説教くさいところもなく、とても面白く読めたので、これを皮切りにいろいろと児童文学も読むようになりました。

父を十字軍の遠征で亡くした十五歳のテーオバルトが、祖父の老男爵の後を継ぐために、一人前の騎士として認められる様な功績をあげるための旅に出るというものですが、一人前の騎士とはどういうものかといえば、テーオバルトが愛読している『騎士道入門』の本には既に書かれているのでした。
ただ、それがかなりデタラメというか、『騎士道入門』では生まれ月の星座によって、一人前の騎士として認められるために入手すべきものが定められており、大鹿のツノであったり、オオカミの爪であったりする場合はなんとなく実現可能ではあるものの、テーオバルトは蟹座。なんと、竜の涙を手に入れねばならんと書かれています。これについては老男爵も、忠義者の家来のハンスも、そもそも『騎士道入門』に書いてあることがおかしいと思っているのですが、変に真面目なところのあるテーオバルトが入門書に定められている規範にこだわって、一人前の騎士でなければ、爵位も継げないと言い張ります。そんな次第で、とにかく竜探すべくテーオバルトの遍歴の旅がスタートするのでした。
テーオバルトは当然真剣ですが、このままでは引退もままならない老男爵や、ハンスにとってもこれまた別の意味で真剣にならねばならないわけで、竜という架空の存在をどうするのか、テーオバルトがしっかり納得して一人前の騎士になれるのか。
いや、お話しはしっかり転がって、すごくいい所に落ち着きます。なんせ私、最初に読んだのが大人になってからなので、散々絵空事を心配していた自分が恥ずかしかった。
この本を子供の頃にドキドキしながら読めるとか、そんな世代のみなさんが羨ましい。そんな本です。
あ、長くなったので、『マックスのどろぼう修行』についてはまた後日。ロマンチックといえば、マックスの方が上かも。

開店準備がいつ一段落するのかわからないけど、見切り発車で本のオススメを始めた白玉古本店でした。
読もう。それからでも遅くない。